相談者：　女性（30代）

傷病名：　気分障害、アスペルガー症候群

決定した年金種類と等級：　障害基礎年金２級

支給月から更新月までの総支給額：　約２５５万円　

（認定日請求；年額１２２万円、加算額４４万を含む）

 

 

・相談時の相談者様の状況

　　HPを見てお電話を頂きました。外出が困難であるということで、ご自宅を訪問し状況の聞き取りを行いました。東日本大震災後2年以上の間、山形県へ小さなお子様二人を連れて避難生活を送っており、ようやく福島市内に戻ってきたとのこと。子供さんたちは元気に通学し、お手伝いもしてくれるのにご本人はご自宅からほぼ出ることができない状態で起きていられるのも珍しいという中でお話をお聞きしました。

 

・相談から請求までのサポート

　　平成24年6月に避難先である山形市内で強いめまいから耳鼻科を受診され、そこが初診日となりました。初診日の特定までには避難生活の不自由さ、ご主人が福島に残っていたため二重生活による負担、アルバイト先でのパワハラ等も重なり多くの病院に通われており、4つ以上の病院の記録を取り寄せ確認作業を行いました。初診日から1年ほどで現在の家に戻られており認定日請求をすることができました。

 

・結果

　　障害基礎年金２級の受給が決定し、年額７８万円と子の加算約４４万の受給が決定しました。体調がすぐれない中で聞き取りした症状や通院歴を丹念に確認していった結果、無事受給することができました。特に精神疾患では、初診時の傷病名と現在の傷病名が異なることもあります。今回は「めまい症」と「うつ病」ですし初診は耳鼻科となっていますが【相当因果関係】が認められました。

　障害年金の請求は、現在の症状が日常生活や就労に著しく支障があることが前提となります。しかし、初診日を特定することや納付要件を満たすなどの要件もあり書類を揃えることが困難（今回は初診日が避難先の山形県でした）なケースも多くあります。一人で悩まずに周りに助けを求めることも大切です。