相談者：男性（20代）

傷病名：脳性麻痺

決定した年金種類と等級：障害基礎年金2級

支給月から更新月までの総支給額：約234万（年額78万）

 

・相談時の相談者様の状況

　　お母さまからのご相談。出生して間もなく脳性まひと診断され、ご家族の献身的なサポートの元で早くからリハビリに積極的に取り組まれ、一時はお一人での歩行ができる状態となりましたが、成長につれ筋肉の緊張が強まり、補装具なしでの外出は困難となりました。手術や治療を継続し、支援学校を卒業後は障害者雇用で勤務されていますが、就労についても家族の完全なサポートの元で行えている状況であり、お母さまはこの先将来にわたり自立した生活を送ることの難しさを感じておられ、ご相談となりました。

 

・相談から請求までのサポート

　　20歳前からの傷病であったため、障害認定日時点である20歳時点の診断書を取得し、請求を行いました。ご本人様の日常生活状況についてはお母様が詳細な内容をまとめておられたため、それを元に病歴就労状況等申立書に詳しい経過を記入し、またどのような困難さがあるか、どのような配慮を受けて就労が継続できているかについて記入をしました。

 

・結果

　　障害基礎年金２級の受給が決定し、約234万円の受給が決定しました。次回更新は3年先となりました。

 

【社労士から一言】

　身体障害者手帳2級⇒3級、特別養護児童手当は停止、療育手帳B、障害者雇用で20歳を迎える3カ月ほど前にご相談がありました。インターネットで調べても、脳性まひによる障害（肢体不自由）、知的・発達障害ともに2級には該当しないのではないかという不安がぬぐえず、主治医の独立や検査予約が半年先など色々と重なり助けを求めていました。

　今回のケースでは肢体・精神どちらでの請求となるかなど複数パターンの提出を模索しました。この先発達障害での診断書作成が可能であれば肢体2級+精神2級⇒1級に繰り上がる可能性もあります。まずは受給が決定し一安心です。