「72歳の更新で支給停止をされたが、無事永久認定として障害基礎年金2級が決まったケース」
2020/10/01
相談者:男性(70歳代)
傷病名:統合失調症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給額:約78万円(永久認定となりました)
・相談時の相談者様の状況
同じ町内に住む妹さんが相談した社労士からの紹介でお話を伺いました。67歳の更新があり72歳の更新で支給停止となり審査請求は行ったが駄目だった。36年近く障害年金を受給していたので、老齢年金だと30万程度にしかならず生活が出来なくなってしまう。何とかならないか・・とのご相談でした。当時の診断書の写しや審査請求した書面等は写しを保管されておりましたので確認させて頂きました。
・相談から請求までのサポート
行ったのは2つ。審査請求への不服申し立て(再審査請求)と支給停止事由消滅届の提出で障害年金を受給できるようにする事でした。更新時期である5年ごとにしか受診していなかったことと震災後に変わった主治医と合わず、新たに受診して診断書を作成して頂くまで数か月かかりました。その間に再審査請求を行いました。
再審査請求は半年後に審査会が厚生労働省で開かれ代理人として出席し意見陳述を行いました。ただ、そこから結論が出るまでに約9か月かかりました。この審査待ちの間に支給停止事由消滅届と診断書を提出しました。
・結果
支給停止解除となり、ようやく更新の無い永久認定で障害基礎年金2級となりました。また、再審査請求で訴えが認められ「支給停止とした処分を取り消す」こととなり、遡って差額が支給されることとなりました。
【社労士から一言】
67歳当時と72歳当時の診断書を比べると、裏面の日常生活能力の判定は悪化しているのに「前回の診断書より改善している」「障害者雇用で週5日働けるようになった」の記載を取り上げられ支給停止となってしまったかのようでした。審査請求・再審査請求を通して主張は認められましたが、妹さんの苦労は相当なものがありました。審査の裏には生活があることに想いを寄せてほしいと思います。
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