就業規則

・就業規則とは?

就業規則とは、企業が適切に運営し、従業員が安心して働いていくために必要な規則のことです。10人以上の従業員がいる企業は就業規則を作成し、労働基準監督署への届け出が義務付けられています。10人未満の企業では努力義務とされています。助成金の要件にも「制度を新たに就業規則に定め・・・」と言った文言が多く見受けられます。

就業規則は労働基準法に基づき、会社の方針や、従業員の雇用、退職などの決まり、就業時間、服務規程、病気やけがによる欠勤、休暇など企業で仕事をしていく上で必要なルールはほぼすべて定めることができます。

・導入するメリット

就業規則を導入することのメリットのひとつは、企業側の経営方針や計画を従業員に理解してもらうことです。組織全体の目標を明確にすることは計画的な経営を行うためにも重要な指標になります。企業がより利益を追求するための大切なステップになるのが就業規則の作成と言えるでしょう。

就業規則に評価や報酬、異動などの内容についても定めておくことは、従業員に就業意欲を高めてもらうためにも非常に有効です。

福利厚生などの面でもルール化しておくことは労使間におけるトラブル、例えば有給休暇の取得についての管理を怠っていたある会社では、退職を申し出た社員が、取得せずに残っていた40日間の休暇を消化したいとしたため、引き継ぎもできないまま退職を迎えました。また、ほかにも複数の非正規雇用の従業員に対して次回契約で終了とした雇止めを行った会社では、雇止め対象の従業員たちとこれまでに3回以上の契約更新をしてきており、通算1年以上の雇用契約を自動的に継続していたために雇止め行った全員に解雇予告手当を支給することになりました。1年未満の雇用でも3回以上の契約更新を行っていれば解雇予告手当が必要になることなどをこの経営者は知らなかったためにこのような結果となりました。こうした不測の事態を招かないためのリスク管理としても就業規則は企業には不可欠です。

明確な就業規則を作成し、運用することは従業員にとっても企業にとっても必要なことです。ルールが見えることで必要なことが従業員にも理解されやすくなるからです。ルールがなく、不安になってしまうようなことがあっては、従業員は安心して良い仕事をすることはできません。守るべきルールを持ち、全体の目標を従業員と経営者が共有している企業は法令にのっとった就業規則を作成し、健全な運用を行っており経営状態も良好です。また、成長し続ける企業には必ず就業規則があります。企業の現状に合わせて就業規則を作ることは企業全体の成長に大きな効果があると言えるのです。まずは就業規則を作成し、状況に応じて改定を行い、より良い就業規則を作っていくことをおすすめします。

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